卒業制作のマヨリカタイル看板
2011年 02月 05日
更新滞っている間に、学校もいよいよ卒業制作に入っていました。
45x45以上の大きさのオリジナルタイル画を2枚(一枚は彩色タイルでもう一枚は青色一色タイル)というのが卒業制作の課題。
こちらは45x60の彩色タイル画。バレンシアのマニセスのマヨリカ焼き看板をベースにデザイン、一部(とくに真ん中の怪獣みたいな動物をスプーモに近づけて描いてみました)アレンジを加えてあります。
まずデザインを同じ大きさの画用紙に描いて、それを水彩絵の具で彩色していくことも課題の一つ。
マヨリカ焼きの技法は、数段階に分けて色付けをして行きます(色にもよりますが、だいたい3段階から4段階)。
紙の上で、全ての色の一段階目が塗り終わった時がこんな感じ。↓
全部の色を最後の段階まで塗り終わった時はこんな感じ。↓
ここから写真はないのですが、下絵を大きなトレーシングペーパーに写し取って、その線に専用の針でポチポチと穴あけ・・・(この作業がとっても地道です)。
タイル12枚に一枚ずつ手がけで錫の釉薬をかけて、周りの釉薬をナイフで削って処理して、乾いたら全てを並べてポチポチと穴のあいたトレーシングペーパーの下絵を、木炭の粉の入ったポンポンでなでながらタイルに移します。
タイルに移ったよく見えない木炭跡とオリジナルの下絵をよく見比べながら、マヨリカの顔料で色付けをしていきますが、この時もまずは全ての色の一段階目を全部塗って行きます。
絵付けはもちろん一日では終わらないので、終わる度に2つずつケースに収納して帰るのですが、この時ちょっとでも絵に触れてしまうと顔料が簡単にとれてしまうので、要注意。
色付けが全て終わったら、先細筆で縁取りです。縁取りも結構時間がかかります。
全部描き終わったら、窯入れ。窯に入れる前のタイルはこんな感じです。↓
窯から出て来たタイル達は、釉薬がちょっとよれてしまったり欠けてしまったりしているところを数枚修正。
もう一度焼いて出来上がり!
先生方、的確なご指導ありがとうございました。
by conlemani
| 2011-02-05 01:35
| オリジナル作品