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小さな頃から器とものづくりが大好き。現在はイタリアン・マヨリカ作家になれる日を夢見て、様々なものをつくることに心躍る日々。


by conlemani
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白いタイルのクエルダセカ(オイル技法)のコースター

今までご紹介したクエルダセカ技法は、釉薬と釉薬を仕切る線はえんぴつで描いてあり(えんぴつの油分が水分をはじくため)焼くと消えてタイル地が見える技法でしたが、今回の線はオイルで描く技法です。
白いタイルのクエルダセカ(オイル技法)のコースター_c0176250_20152190.jpg
                    <<デザイン提供:スペインタイル・アート工房>> 
              
正確にいうとオイルと57番の黒のマヨリカ焼き用の粉の絵の具が混ぜてあり、筆は水分を含ませる必要がないので極細で短いオイル用の筆を使います。
白いタイルのクエルダセカ(オイル技法)のコースター_c0176250_20171394.jpg

この技法では、オイルと粉の濃度がポイントで、オイルが多いと描きやすいのですが薄い色になってしまい、オイルが少ないと描きにくく伸びやかな細い線が出しにくいという難点があります。
この割合だけは、指先と手先と脳の記億に頼るしかないのですが・・・・

う~ん、やっぱり太い線や細い線・・・・いろいろになってしまいますね。

白いタイルのクエルダセカ(オイル技法)のコースター_c0176250_20232425.jpg

タイルには土の色によって、茶色のものと白いものとありますが、このコースターは白いタイルで作ってあります。角を落とすのは確かタイルカッター(タイルを真っ直ぐ大きく切ることができるすぐれものの道具です)で切ったかと記億しています。

緑の釉薬を流し入れた後、白い素地そのままでも良いのですが、緑以外の部分には白の釉薬も流してあります。なぜなら乾いた釉薬のその上に細かい模様(鳥の羽の中とか修道女の顔などの細かい部分です)をマヨリカの黒絵の具でさらに描いて・・・・・出来上がり!だから。

修道女の表情がなんともいえず、気に入っています。
by conlemani | 2009-04-21 20:36 | スペインタイル・アート工房作品