小さな頃から器とものづくりが大好き。現在はイタリアン・マヨリカ作家になれる日を夢見て、様々なものをつくることに心躍る日々。


by conlemani
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土から作るタイル達

学校で作った作品達・・・・まだまだ紹介していないものがいろいろありまして・・・
今回紹介するタイルの2つの技法は、それぞれ土から作るタイルです。
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↑こちらは、15世紀のスペイン、バレンシア地方の「ソカラト・タイル」。
白いスペインの土をタタラに伸ばし正方形に切り、数日乾燥させてから一旦素焼き。そのあと一面に白化粧土を塗り、色付きの化粧土で絵付けして行く方法です。化粧土は赤と黒で絵付けをするのですが、黒も赤っぽいので描く時は要注意↓。
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木が少なく高価だったバレンシア地方では木材の代わりに建築に使われた(梁とか・・・)タイルだったので、木・・・っぽい色なんですね。
もう一度焼いた後はわざと表面にヤスリをかけて、古びた感じをだす手法が用いられるのもこのタイルの特徴です。

お次は、ところ変わって中世イギリスの「スグラフィート・タイル」。↓
こちらのデザインは14世紀初頭のもので、ハートフォードシャーのトリング教会に実在している”キリストの幼少期”のタイルをモチーフにしたものです。
ちなみに左のモチーフは”折れた鋤の柄を元通りにするイエス・キリスト”で右は”イエスに蘇らせてもらった立ち去る男と後を追うイエスと母マリア”だそうです。
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作り方は、やはりスペインの赤土を正方形に切ります。そこに一面化粧土を塗って真っ白にしたあと図柄を写し、その図柄に沿って地道に削り落とすと、下の赤土が出て来て、模様が生まれる仕組み。失敗すると、腕がなくなっちゃったりするのでドキドキしますが、削る作業がやみつきになるタイルでもあります。
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削り終わったら焼成、その後ちょっと黄色みがかった透明の釉薬をかけて、また焼成。

タイルってこうして釉薬の下に絵や模様が焼き付けられると、何世紀でも色褪せないのがすごいな〜と思ってしまいます。
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by conlemani | 2011-04-29 23:57 | スペインタイル・アート工房作品